多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療|PCOSは治る?


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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療|PCOSは治る?

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)って言われたけど、治るのかな…
どんな治療をするのか不安…


 

 

ここでは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療法をご紹介します。


 

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の運動・食事療法

 

早い話が「ダイエット」です。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の人のうち、肥満の人・肥満気味の人・隠れ肥満(体脂肪多め)の人は、ダイエットすることでよい影響があります。


 

体脂肪率が高いとホルモンバランスが崩れやすい理由
これは、体脂肪にエストロゲン(卵胞ホルモン)が蓄えられているからです。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は、アンドロゲン(男性ホルモン)から作られます。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で肥満の人は、男性ホルモンも体内に多くなります。
このために、ホルモンバランスが崩れていることが多いのです。

 

インシュリンが増えると男性ホルモンが多くなりやすい
ダイエットは手段であり、目的はあくまで多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療です。
標準体重まで落ちなくても、ある程度体重を落とした時点で、自然と排卵が始まることがあります。
この場合は、排卵の時にタイミング法をすることなどで自然妊娠できます。

 

インシュリンが増えると男性ホルモンが多くなりやすい
インシュリン抵抗性がある人は、血糖値が高くなりやすくなっています。
インシュリンが効きにくいのでたくさん出て、結果、卵巣が刺激されて男性ホルモンが多くなりやすくなります。
ですから、血糖値が高くならないようなダイエット方法がおすすめです。
今流行している糖質制限ダイエットなどは、血糖値を上げにくいので向いています。

 

PCOSと糖質制限ダイエット
ただし、血糖値が高い人がいきなり糖質0にすると、揺り戻しが大きくなります。
糖質制限をするとしても、糖質0にするのではなく、
「主食を半分にして、その分タンパク質や野菜を増やす」
などの方法がいいですよ。

 

 

病院で運動や食事の指導をされた人は、その方法に従ってくださいね。


 

 

次の項目で書く、クロミッドなどの薬物療法と同時にやることもあります。

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の薬物療法

いくつかの種類の薬による治療です。

 

クロミッド(排卵誘発剤)を多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療に使う方法

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)は、排卵しない・排卵しにくい病気です。
このため、排卵誘発剤のクロミフェンという成分が入った、クロミッドなどを使うのが、一番メジャーな薬物療法です。
私もクロミッド使ってました。


クロミフェン入りの薬にはクロミッドの他にも、セロフェン、オリフェン、フェミロンなどの薬がありますが、成分は同じです。
他に、効果が緩やかな代わりに副作用も少なめな、セキソビットという排卵誘発剤もあります。

 

クロミッドが脳に働きかけてLHやFSHを分泌させるメカニズム

 

クロミッドが脳に働きかけ、LH(黄体化ホルモン)やFSH(卵胞刺激ホルモン)を分泌させます。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では、卵胞が成熟しにくくて排卵が起きにくくなっています。
そこで、ホルモンを分泌させることで成熟を促します。
生理中、3日目から5日目の間に飲み始め(お医者さんにより指示が異なります)、5日連続で飲みます。

 

 

反応しにくい時はステロイドを併用することも
ステロイドがPCOSに及ぼす影響

プレドニン、デキサメタゾンなどの弱めのステロイド剤が処方されることもあります。
これは、アンドロゲン(男性ホルモン)を抑えるための処置です。
クロミッドを飲んでも排卵が起きにくい、クロミッドへの反応が弱い場合などに使われます。

 

高プロラクチン血症の場合
授乳にかかわるプロラクチンの値が高いと排卵しにくい

母乳を分泌するのに関わっている、プロラクチンというホルモンがあります。
このプロラクチンの値が高い人は、排卵しにくくなります。
そのため、プロラクチンの値を下げるパーロデル、カバサールなどが処方されます。

 

 

メトフォルミン(メトホルミン、メトグルコ、メルビン、グリコランなど)を多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療に使う方法

インシュリンが増えると男性ホルモンが多くなりやすい

メトフォルミンはもともと、糖尿病の人が血糖値を下げるための薬。
採血で「インシュリン抵抗性」が認められるのは、糖尿病まではいかなくても、普通より血糖値が上がりやすいとわかった時です。
血糖値が上がるとインシュリンが多く出るのですが、インシュリンが多いと男性ホルモンが多くなります。
このため、インシュリンが出すぎないように、薬で血糖値を下げる治療です。

 

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療に使う漢方

PCOSの治療に使う漢方薬

並行して、漢方薬が処方される場合もあります。
漢方薬局などに行って処方してもらう人もいるみたいですね。
体質によって合う薬は違いますから、自己判断ではなく、病院での処方か漢方薬局で専門家のアドバイスを仰いでください。

 

よく使われる薬を挙げておきます。

  • 温経湯(うんけいとう) 

    血行をよくする、ホルモンバランスを整える

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

    月経異常によく使われる、冷えをとって血流をよくする

  • 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう) 

    血行をよくして体を温める

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 

    月経トラブルによく使う、血行をよくする、ホルモンバランスを整える

  • 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう) 

    気血の流れを整える

 

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療に使うピル

PCOSの治療に使うピル

こちらは、未婚など、「今すぐ妊娠を望んでいない人」向けの治療です。
「今すぐは望んでいない」けれど、結婚したとか、仕事が一段落したとか、状況が許した時には「妊娠できる体になっておきたい」ですよね。
この場合は、低用量ピルを使って、生理周期を整えておきます。
生理周期が整うことで、ピルをやめた後に排卵が起きるようになることもあります。

 

 

まずは服薬治療をして、効きが薄いようなら他の治療に進んでいくこともあります。

 

hMG-hCG注射によるゴナドトロピン療法

hMG-hCG注射

クロミッド・クロミフェンなど、排卵誘発剤や投薬治療で効果が薄い場合は、注射による治療があります。

 

 

卵胞に働きかけるホルモンとして、LH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)があります。
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)では、このうちLH(黄体化ホルモン)が過剰になって、FSH(卵胞刺激ホルモン)が不足しています。
そこで、FSH製剤を筋肉注射して、ホルモンバランスを整え、卵胞の成熟を促します。

 

 

hMG-hCG注射の副作用

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が起きることがあります。

 

過剰反応が起きやすいhMG-hCG注射

 

hMG-hCG注射は、ちょうどいい反応が出る薬の量の幅が狭くて、人によってすぐ過剰反応の方に振り切れてしまうんですね。

  • たくさんの卵胞がいっぺんに大きくなって、卵巣が腫れる
  • 腹水がたまる
  • 胸水になると咳、呼吸が苦しいなど
  • 尿が少なくなる
  • 血が濃縮されて血栓ができやすくなる

 

という副作用が出ることがあります。
副作用かもしれないと思ったら、すぐ病院に行ってください。
症状を和らげるために、点滴してもらえます。

 

 

 

副作用が出やすい人は、体調の変化に備えて入院になったり、体外受精を勧められたりします。


 

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の手術

インシュリンが増えると男性ホルモンが多くなりやすい

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合、卵巣の外側が硬く厚くなっていることがあります。
手術では、腹腔鏡で卵巣に細かい穴を開けます。
腹腔鏡なので、手術跡も最小で、回復も早く済みます。

 

  • 薬への反応がよくなる
  • 自然に排卵するようになる

 

という効果があります。

 

ただし、1年程度しか効果が持たないので、その間に妊娠しよう、ということになります。

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の体外受精

  • OHSSになりやすい人
  • 卵胞が大きくならない人

体外受精
は、体外受精を勧められることがあります。
普通の体外受精よりも、卵胞が小さい状態で採卵して、体外で大きく育てて受精させます。

 

 

 

 

治療と並行して、家でできるダイエットなどの改善方法もやっていくといいですよ。
詳しくは、下のおすすめ記事で書いています。↓


 

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